白衣の王子たち


「本田ちゃん。」

運良く、帰る直前の本田ちゃんを見つけた。

「南野さんの今日の報告だけど、

本当にこれであってる?」

本田ちゃんの目が少し泳ぐ。

「はい、、、

なにかあったんですか?」

「いや、南野さん、部屋にいないんだよね。

いつからいない?」

「また脱走してるんじゃないですか?

今日私緊急入院もかぶってて

忙しくてそれどころじゃなかったんです。

それより、石田先生

南野さんの担当じゃありませんし、

関係ないですよね?」

カチンときて、本田ちゃんを壁に押し付けた。

「お前、いい加減にしろよ。

忙しかったを理由に患者をみてなかった?

そんなこと言い訳にするなら、

看護学校からやり直してこいよ。

適当な報告なんて、

実習生でもしねえから。」