白衣の王子たち


___ピッピッピッ

規則的な心電図の音。

病院だから聞こえるのはわかるんだけど。

ただ、お腹の辺りから重さと寝息を感じる。

すぅすぅ聞こえる。

カーテンからは朝日の光が差し込んできてる。

昨日意識飛ばして、朝になったのかな、、、

というか、この寝息は誰、、、?

恐る恐る起き上がると
私の布団の上に佐倉先生が突っ伏して寝ていた。

?!!?!

どういう状況?!

「ん、、、はなちゃん?

ごめん、僕寝ちゃってた?

気持ち悪くない?大丈夫??」

目をこすりながら佐倉先生が起きた。

一晩中、いてくれたってこと?

「せんせ、ずっといてくれたの?」

「うん。

心配だし。

解熱剤、半ば無理やり入れちゃったから。」

眠そうな先生は大きな欠伸をした。

目の下にはクマができてるし、、、

無茶してるのは先生もじゃん。

「体調は悪くないよ。ごめんね、佐倉先生。」