___コンコン

「はい」

ノックがして入ってきたのは看護師の本田さん

若い新人女性看護師だ

「どうしたんですか、、、これ」

病室の惨状にびっくりしている

「あぁ、気にしないで。

それで、どうしました。」

よいしょと立ち上がって本田さんの方に向く。

「いや、南野さんのお薬もってきたんですけど。

片付け手伝いますよ。」

この惨状を招いたのは自分なので断るも、
彼女の強い押しにより手伝ってもらうことに。

片付けも終盤に差し掛かった頃、

彼女は口を開いた。

「南野さん。先生に対して我儘すぎませんか?

先生ももっと厳しくてもいいと思います。

看護師にはいい顔しかしませんけど。」

「君、うるさいよ。」

はっ、

無意識で声が出ていた。

本田さんはびっくりした顔をしてこちらを見ている。

「あ、ごめん、、、

やっぱり、手伝わなくていいよ。

ステーション戻って。」

すみませんでした。といって彼女はそそくさと病室を後にした。