白衣の王子たち


「全くあいつは自由人だな、、、

とりあえず、熱測るよ。首元開けて。」

「やだ、熱ないってば。」

「じゃあ、蓮が嘘ついてるって言うの?」

「いやそれは、、、」

「自覚してないのかもしれないけど、

すこし喘鳴聞こえるよ。

大人しくして。」

こういう時の佐倉先生、融通きかないからな、、、

観念して体温計をはさむ。

体温計がなるまでの間、

沈黙になってしまったが、

その沈黙を破ったのは、佐倉先生だった。

「はなちゃん、蓮と付き合ったんだね。」

「うん、てっきり先生知ってると思ってた。」

「全然。あいつに嫌なこととかされてない?」

「先生は幼馴染だから知ってるかもしれないけど

蓮くん、意外と優しいんだよ。」

「僕の前では全く優しくないし、

クソ人間だから心配してたけど、

それならよかった。

学生時代も狙ってる人被ってたけど

まさか今回もとはね。」