白衣の王子たち


「蓮くん!!大丈夫?!」

蓮くんは玄関の床に突っ伏していた。

おでこを触ると、すごい熱。

「蓮くん、めちゃくちゃ熱あるじゃん。

こんなところで寝ちゃだめだよ。

寝室いこ?」

蓮くんの手をひっぱって

寝室に連れて行こうとするも、びくともしない。

「はな、悪いけど、帰って。」

「え?なんで、、、」

「はなに移したら嫌だから

帰って、、、」

「やだ。別に移ってもいいもん。

彼女なんだから、看病ぐらいさせてよ。」

「ダメ。

はな、普通の人より免疫弱いし、

悪化したらどうすんの。

移したら怜に怒られる。」

「じゃあ、一緒に佐倉先生に怒られてあげるよ。

移ったら。

それならいいでしょ?」

「そういう問題じゃないけど、、、

まぁ、、、いいよ。

あんまり俺に近づいたらダメだからね。」

わたしのしつこさに、渋々折れてくれた。

なんとか寝室に蓮くんを運んで、

キッチンに向かう。

食欲ないって言われたけど、

なにかお腹に入れないと

お薬飲ませられないし、、、