白衣の王子たち


病室のドアが開いて現れたのは佐倉先生だった。

「おはよう、はなちゃん。

調子どう?」

「元気だよ〜」

「ほんとかなぁ〜、

昨日熱下がったばっかりでしょ。」

やれやれという顔で、

病室の椅子に腰掛ける佐倉先生。

聴診や諸々毎日の朝の診察をしていく。

私はクリスマス特集をしている

朝の情報番組をぼーっと見る。

「今日、クリスマスだね。」

「うん、まぁ、

わたしは囚われの身だから関係ないけど。」

「囚われって、、、

まぁ、若いはなちゃんからするとそうかもね。」

先生は笑いながら聴診器を胸元に仕舞った。

「はなちゃん。」

「んー?」

テレビに夢中な私の手を

先生はぐいっと引っ張った。

___えっ

振り向くと

さっきまでは無かった小さな箱が

布団の上に置かれていた。

「これ、、、」

「あけてみて。」

かわいいクリスマスカラーの包装紙と、

リボンを解いていく。

包装紙から現れた小さな箱を開けると

1粒黄緑のストーンがついている、

シルバーのバングルだった。