白衣の王子たち


私がそう言った瞬間

車椅子の動きがピタッと止まった。

「佐倉先生、、、?」

「うん、ちょっと、ごめん、、、」

後ろを振り向くと、

佐倉先生は目に涙をいっぱい溜めていた。

「えっ、ちょっと待って。

先生、泣かないでよ。」

「ごめん、

泣くつもりなかったんだけど。

生きててくれてありがとね。」

佐倉先生が微笑むと、

溜まっていた涙がひと筋流れた。