白衣の王子たち


蓮くんはあれから学会があるとかで

名残惜しそうに帰って行って、

午後になると佐倉先生が迎えに来てくれた。

「はなちゃん、お待たせ。

ごめんね、外来押しちゃって遅くなっちゃった。」

佐倉先生の外来は丁寧で

みんな話し込んじゃうから

遅延するのはいつものこと。

多分、病院一人気の先生だ。

蓮くんも腕があるので人気ではあるが、

まずあの見た目から嫌煙されがち(笑)

「ううん、全然大丈夫。

もう外来大丈夫なの?」

「はなちゃん待ってるし、

急ピッチで終わらせてきた。」

「ふふ、ありがと。先生。

でも、そんな急ピッチで終わらせるなんて

大丈夫なの?」

「うん、慣れないICUで待たせるの可哀想だし。」

車椅子が用意されて、

軽々と抱かれて車椅子に乗せられる。

「さて、行こうか。」