白衣の王子たち


「ううん、怒ってないよ。

でも、すごい心配はしてる。

あの日、ずっと外にいたから

とんでもない熱だったし、

数日、高熱が下がらなくてヒヤヒヤしたよ。

はなちゃん意識ない間、蓮は毎日毎日ICU通って

そばにいたんだよ。」

ここ、ICUだったのか。

だから、知らない場所だったんだな、、、

「なんで病室じゃなくて、ICUなの?」

「はなちゃん、いっぱい血吐いたの覚えてない?」

「なんとなく、覚えてる。

怖かった。

あれはなんでなの?

また病気が増えたの?」

「ひどい発作で気管支が傷ついて、

喉の奥の方から血が出てたの。

病気が増えたわけじゃないよ。

この間みたいに無茶をすると

負担がかかって血が出ちゃうんだ。

それによる出血量が多いのと、

高熱が続いたからICUで様子見してたんだ。

貧血でクラクラしない?」

「うん、今は大丈夫。」

「ならよかった。

調子が良ければ、

今日の午後に病室戻ろうか。」

「ここ、騒がしくて落ち着かないし

病室戻りたい。」

「そうだよね。

容体が危ない人しかいないわけだし、

音とかうるさいよね。

僕午前中、外来だから

なかなか来れないかもしれないけど

蓮は今日外来じゃない日だから

多分くると思うよ。

申し訳ないけど、午後まで頑張ってね。」

「うん、ありがとう。佐倉先生。」