「あーいたいた!白、渡瀬さん」



私達を探していたのか、
体育館裏へ黒くんがやってきた。



「あ、黒。噂、どっ、どうだった?」



黒くんに心配そうに問いかける白ちゃん。



「ん。バッチリ!
ってことで、渡瀬さんは七海のとこ行け」

「えっ、七海くん!?」

「いーから!」



驚く私をよそに、
白ちゃんと黒くんに、七海くんの元へと送り出された。



***



「えっと.........ここ、だよね?」



七海くんが待ってる場所は大きな視聴覚室。



「し、失礼...............します」



緊張しながら視聴覚室の扉を開けた。



「あ、渡瀬さん来た」



室内にいたのは、創立者夫婦の息子。
七海伸太郎(ななみしんたろう)くん。



白ちゃんや黒くんによると、
彼もなかなかモテるって、前に言ってたな.........