新人戦が始まり一年生の生徒は全員参加した。


ただやはり街中の公立高校のレベルではたいしたことはなくほとんどの生徒は一回戦負けであった。


ただ冬優花はそんな中、三回戦までは進んだもののそこで惜しくも敗退した。


私は彼との練習の成果か冬優花との居残り練習のお陰か、ベスト8まで進んだがそこでストレート負けをした。


そして彼は…


決勝まで進みフルセットまでもつれ込んだが負けて準優勝だった。


目標にしていた優勝には届かなかった……


彼はベンチで頭からタオルを被りうなだれていた。


準優勝でもすごいことなのに……


本気で優勝を狙ってたんだ……


遠目に彼を見ていた私に冬優花が気づいたのか、


冬優花「あいつ準優勝ですごいのに全然喜んでないじゃん?」


と、話しかけてきた。


茜「優勝狙ってたんだよ……しかも最後自分のミスショットで勝負決まったから悔しいんだよ」


冬優花「そうなんだ……目標高いんだな」


と、話していると表彰式を始めるアナウンスがあり全員が整列して表彰式が行われた。


そこでも彼の表情に喜びはなかった……


こうして新人戦は終わりその後すぐに二、三年生はインターハイ予選が行われたが、全員予選敗退となり三年生は引退した。


その後に一年生のレギュラーが顧問から発表され、新人戦の成績が考慮され彼はもちろんレギュラー入りしたが私と冬優花も見事にレギュラーの座を獲得した。




第十四話へつづく…