俺だけのお姫様


授業中、斜め前の席の美夜を見やると
急に口元に手を当てて慌て出した…

「美夜ちゃん、大丈夫?」
「う、うん」

鼻血…


ガタガタッ

「笹山、どうした?」
「すみません、保健室に連れていきます」
「や、慎太郎大丈夫…」
「いいから」


自分で歩くと言う美夜を無理やり抱えて
保健室へ向かう。

「…止まらないね」
「あの、美夜は…」



「すぐに病院に行きましょう。笹山くん、鞄持ってきてちょうだい」