仮面下の溺愛ケモノ









ゆ「んじゃぁ、また明日ーおつー」


さ「あ、お、お疲れぇ」




放課後。

委員会の私はこの後集まりがあるから居残り確定。

ゆんは相変わらずさっさと帰っていく。

委員会は別に入らなくても良かったんだけどくじ運が悪いと言うかなんと言うか…

配られる用紙を見て説明を聞いて、今後の委員会の流れを軽ーく聞き流しながら早く終わらないかなぁ、なんてぼんやり考えながら用紙に落書きをする。

適当に書いた落書きにどんどんストーリーを持たせて終わる頃には沢山の落書きで用紙が埋まっていた。






「気ぃ付けて帰れよー」


「はーい」


さ(今日、バイト休みだったよね。久しぶりにご飯でも作ろうかなぁ)




携帯でパパにご飯を作る連絡を入れてカバンを持って校舎を後にする。

色々買い物をした後に、めっちゃ美味しいと有名なたこ焼き屋さんが珍しく空いていたから迷わず購入。

そしてそのまま目の前のベンチで食した。







さ「あ、ご飯前に6個も食べちゃった。晩御飯食べれるかなぁ」






ご馳走様でしたーと売りのお兄ちゃんにお礼を行って家へと歩いていく。








「ーーーだ」


「ーーーーっな」


「ーーーー!!!」









そして初めて目の当たりにする人と人の喧嘩。