私を大事に大事に抱いた後、
私を覗きこむように見つめる初人の瞳は
あの頃のまま。

「そうだね、かっこよくなって困っちゃうね」

「紗世、可愛い」

もう遠慮することないというような勢いで
キスをしてくる彼は堪らなく可愛い

「可愛い…」

思わず溢れた一言にぴくりと反応する