みよちゃんは少しずつ病状が悪化しているようだった。
まだ幼い体には耐えられない痛みもあるんだろう…
病気で辛いとは、しんたろうには言わないでいるらしい。

「しんたろう、みよちゃんが泣いてるとき傍にしんたろうがいたら、心強いんじゃないか?」
「ん?」
「しんたろうが寂しい時、みよちゃんが傍にいたら元気にならない?」
「なる、みよといると元気になる!」
「みよちゃんが泣いてるとき、傍にいるだけできっと少し力になれるよ、しんたろうなら。何か言わなくても、傍にいるだけでいいときもあるんだ」
「うん?」
「もし今度みよちゃんが泣いてたらそっと背中撫でてあげな」
「うん!」

「よし、送ってくから行くぞ」
「うん!」