「初人のこと、そんなっ…そんな風に見たことなかったからっ…ど、どうしたらいいか…」
「じゃ、そういう風に見てよ、今から」
「むっ、無理だよ…」
「無理じゃないよ、ね?」

真っ赤な顔でぎゅっと目を瞑る彼女に優しく口付けて、真っ赤な耳をゆっくり触る。

「うっ…うい、だめっ…」

「紗世、俺のこと嫌い?」

弱々しく尋ねるとバッと俺の肩を掴んで

「そんなことないよ、好きだよっ!」

真っ赤だけど真剣な顔でそんなことを言う。

「ほら、無理じゃない」

「あ…」

もう逃がさない
もう、幼なじみなんか辞めてやる。

「んぅ…っ、うい…」

涙がいっぱい溜まった大きな瞳に映るのは俺だけ。

「紗世、愛してる」

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