「藤原さん、おはよう」

「おはよう」

「あ、藤原さん…」

「ん?」

仲の良い杉崎さんからちょいちょいと手招きされて、耳を寄せると

「ちょっとだけ見えちゃってますよ、キスマーク」
「えっ?!」
「コンシーラーで隠せるくらいだから大丈夫!愛されてますね♪」

「やっ、やだ…教えてくれてありがとう…」

パタパタとパウダールームへ向かい、
言われた箇所にコンシーラーを塗る

「まさかこんなとこに付けてるなんて…」

帰ったら苦情の電話しないと…!

と、思ったら初人からメッセージが届いた

【朝ごはんうまかった、ありがと!
愛してる!】


調子いいんだから…とついにやけてしまった
ご飯食べてくれたんだ、よかった