「…あっそ、つまんな」
「行こーぜ」

「はぁ…やっといなくなった」
「あ、一人にしてごめんな」
「ううん、ありがと」
「あの…」

紗世の正面に座って見つめる

「ん?」

「紗世、ドキドキしてくれてるの?」

「えっ?」

「俺にちゃんとドキドキしてくれてる?」

「…うん、してるよ、朝からずっと」

目線をそらしながらそう呟く彼女はとにかく可愛い。

「これ飲んだら、イルカショー見に行きたい」

愛しい彼女のためならイルカショーでもアシカショーでも