「紗世、あっちは熱帯魚ゾーンだって」
「えっ、見たい!」
「行こっか」
人が増えてくるとさりげなく空いている所に誘ってくれる。
「紗世」
「ん?」
「可愛い」
「んぇっ?!」
「ははっ、声でかいよ」
「だって…」
忘れた頃に可愛いと何回も言われて赤面する
今日は心臓がいくつあっても足りないかも…
「紗世、クラゲコーナーだって」
「う、うんっ」
クラゲコーナーは他の所より少し暗くて
クラゲがプカプカ泳いでいるのが可愛い
「可愛いし、綺麗だね」
「クラゲより紗世の方がずっと綺麗だけどな」
「…」
「紗世?」
「ありがと…」

