「初、こっち来てよ。初がとなりにいてくれたら、ちょっとは安心できると思うから」
「へ!? で、でも……エレベーターの中って監視カメラで見られているんじゃ……」
わたしがキョロキョロとカメラを探していると、
「電気系統がやられてるなら、カメラも停止してるんじゃない?」
と、もっともなことを紺くんが言いました。
「はっ。そういえば、そうでしたね」
紺くんが、少しでも怖くなくなってくれるのでしたら。
わたしは、紺くんにピタッとくっつくようにしてしゃがみ込みました。
「どうですか? 紺くん」
「……ねえ初、ひょっとして震えてる?」
「そ、そんなことありませんっ」
思わず強がってしまったけど、実はとっても怖くて仕方ないんです。
「え、かわ……」
紺くんがぽつりとつぶやくような声が聞こえたような気がしましたが、なんと言ったのでしょう?
わたしが首をかしげて見せたら、「なんでもない」と言って、顔をそらされてしまいました。
「へ!? で、でも……エレベーターの中って監視カメラで見られているんじゃ……」
わたしがキョロキョロとカメラを探していると、
「電気系統がやられてるなら、カメラも停止してるんじゃない?」
と、もっともなことを紺くんが言いました。
「はっ。そういえば、そうでしたね」
紺くんが、少しでも怖くなくなってくれるのでしたら。
わたしは、紺くんにピタッとくっつくようにしてしゃがみ込みました。
「どうですか? 紺くん」
「……ねえ初、ひょっとして震えてる?」
「そ、そんなことありませんっ」
思わず強がってしまったけど、実はとっても怖くて仕方ないんです。
「え、かわ……」
紺くんがぽつりとつぶやくような声が聞こえたような気がしましたが、なんと言ったのでしょう?
わたしが首をかしげて見せたら、「なんでもない」と言って、顔をそらされてしまいました。



