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「『ゴミ』」

「ま、また『み』ですか!? えーっと……『ミルク』」

「じゃあ、『クルミ』」

「えぇっ、わたしもう10回連続『み』なんですけど」

「アレ言ったら楽になれるんじゃない?」

 うぅっ、紺くんがイジワルな顔で見てきます。

「いえ、きっとまだ他にもあるはずです! …………」

 強がってはみたものの、もう『みかん』しか思いつきません。

「紺くん、しりとりまで強いなんて反則です……」

 わたしが泣きそうな声で言ったら、紺くんがクスッと笑ってくれました。

「紺くん、ちょっと元気になってくれたみたいでよかったです」

 わたしが少しだけホッとして言うと、

「負け惜しみバレバレ」

 なんて言われてしまいました。

「そんなことありません!」

 本当に、全然…………やっぱり悔しいです。