だってまさかこんなとこで初恋の女の子に再会するとは夢にも思わなかったんだから。
『またね、みーくん!』
今でも覚えている。
あの日、俺は初めて恋を知った。
君に出会えなかったら俺の人生は灰色のつまらない世界だっただろう。
だから何があっても君を守りたい。
……君を大切にしたい。
『誰かに取られても知らないぞ』
友聖のあの言葉が脳裏をよぎる。
俺は手に力を込める。
「誰にも…運瑠は譲らないっ」
あの子は俺の大切な人だから──。