【side千歳】




「悪いな、朝から集めて」


「うちのお姫様連れ去られちゃったんでしょ。なら取り返さないとだからね〜」


「……俺は『黒』の奴らと喧嘩できるならそれでいい」



俺が言うのもあれだけど、氷兎って狂犬だと思うんだが……。



「暴れすぎるなよ」


「別に気絶させるだけだろ。大丈夫だ」



……大丈夫じゃねえ。



「とりあえず、『黒』について教えてくれ、海咲」



海咲は眼鏡をくいっとして、キーボードを叩き始める。



「正直、あまり『黒』の寮の内部がどうなっているかはわかっていない」


「まぁ、あいつのことだし、地下とかに何かあったりはするだろ」


「基本的には俺たち『白』の寮と変わらず、1階に玄関と倉庫といくつかの部屋、2、3階が生徒用の部屋、4階が総長、姫、幹部の部屋、最上階が会議室と言った感じだ」


「というか、千歳くん。これ、いる場所かなりわかりやすいと思うんだけど」


「そうだな」



正直、最近はあまり監禁するとか拉致するとかなんてしないから、緩くなっていたりはする。



「それぞれ探す階の担当を決めていくか」



人数はこっちの方が多いから少し有利、か?


結局、俺が1階、氷兎が2階、なゆが3階、海咲が4階、その他はそれぞれ俺や3人のどこかについて行く、という風になった。