携帯を取り出して、電話をかける。

しかし、響華はでない。

「どうしてでないのッ!?」

イライラして、遊園地の壁を蹴る。

−−−−ガンッ

鋭い音が、あたしの足まで痛くした。

「響華さん・・・」

今なら、逃げられるかもしれない。

でも−−

響華さんをおいて、逃げるなんてできない!