あの文化祭のあとAquaにはやたらとガキが増えていた。

「なんかうるさくねーか?」
「ああ、なんか瑠璃たちの連れらしいよ」

「あれ、響の元カノですよ」
紗良ちゃんが教えてくれた。

なんか響にべったりくっついてる女がいる。

もう一方を見ると怜がウィルをちゃっかり独り占めしていた。


ある日またウィルが飲み物をぶっかけられそうになる事件が起こる。

今回は響が間に入り響が被害を被ったようでかけた人物は響の元カノだと。

・・・この前の先生の彼女と言い、瑠璃・・お前はどれだけ女から悪意を買うのだ?いつの間にそんな悪女になった?

ちょうどその時俺はバーカウンター裏口の外でタバコを吸っていてその場面は見ていなかった。

たまに場内の熱気にやられた時、冷気を浴びるためよくここで一服していたのだ。

火をつけようとした時、下の出入り口前で男女の声がしたので覗き込むと響と例の元カノだった。

「じゃあ、私の希望(・・)を叶えて。叶えてくれたら二度とあの子には関わらない」

何か揉めてそうな雰囲気で、この時はこの言葉の意味がわからなかった。

瑠璃が裏口から出てきて下の響の元へ駆け寄って行く。

響が瑠璃を抱きしめた。あーあ・・・怜、頑張れ。