文化祭が終わり瑠璃も本格的にSplashとMuskaの二足のわらじが始まった。

響に聞くとMuskaでは”瑠璃”でするらしい。瑠璃は”ウィル”はもういらないんじゃないかと言っていたと。

それは困る。初めて響と意見が一致した。理由も一致し少し落ち込んだ。

そうか、ウィルもそろそろ見納めか・・・まあ元々中学生とバレないようにしてただけだしな。


ある日Aquaに行くといつもより若干賑やかだった。

「どうしたの？」
「文化祭でファン増えちゃったみたい」

まああれなら一回観てみようとなるだろう。

「しかもあれ響の元カノなんです」

カウンター内にいた紗良ちゃんが教えてくれた。

紗良ちゃんが視線を送った方を見ると響の隣に髪の長い女の子がいて響にべったりだった。

「ほう、なるほど」

瑠璃の方を見るとどことなくあいつを避けているような気がした。

よし、いいじゃないか。頑張れ元カノ！

それから数回、響がその女の子を送って帰る流れが続いた。

「あいつらって付き合ってるの？」
瑠璃に聞いてみた。

知らないと無愛想で答えられた・・・