結果は散々。他との差を嫌と言うほど味わい悔しい思いをした。

それから猛練習を経てリベンジライブを演る。

「まあやっとスタート地点だな」

マツさんが言ってくれた。

まあそこからは鰻登り、登り竜、赤丸急上昇、な感じで今の位置にいる。

瑠璃にも少しすまないと思うところがある。

中学生の瑠璃がカウンターに入るようになり寄って来る男が後を絶たず、稀に揉めごとも起こるためとうとう店長が謎のルールを作った。

Aquaに残りたいなら”客へは笑わず塩対応"

瑠璃はカウンターでの手伝いを続けたかったためそれを守った。

今では客も落ち着き瑠璃も高校生になったから通常のバイトとして雇ってもらっている。マツさんもルールを撤廃したが瑠璃は

「今更戻せない」

と今まで通り塩対応・・・

瑠璃の友達の紗良ちゃんに聞くと学校では普通に笑ってると聞いたのでとりあえず安心した。あのまま笑わなくなったらどうしようと一時は心配した。

「瑠璃、服装も今となっては別になんでもいいぞ」
「うん、面倒だからこのままでいいや。ユニフォームみたいなもんだし」

まあ本人がそれでいいならいいんだが。