「じゃあ瑠璃学校でね、いってらっしゃーい」
「いってきまーす」

学校に着き響のクラスの前を通った。
様子を確認しようと中を見たがまだ来てなかった。

「あの、宇井さん、だっけ?もしかして響探してる?」

例の元カノだった。

「あ、うん」
「さっき私に大丈夫っていうメッセージきたからもう来ると思うよ」

「昨日は大変だったねー。響って昔から緊張しがちだったかなー。私と2人でいる時もよく緊張してたよー」

私は直感的に関わらない方がいいだろうと判断した。

「そう」

興味のない返事をして自分の教室に行き準備を始めた。

「宇井、呼んでるぞ」

呼ばれて廊下の方を見ると扉のところで響が立っていた。

「おはよう」
「おはよう、もう大丈夫?」
「おう、昨日は悪かったな、心配かけて」
「ほんとだよ。もうやだからね」
「当たり前だ。・・眼鏡やめたのか?」

響に言われたからではないと言いたかったが、それを言うと余計に気にしてるように思われるからやめた。

「うん、なんかもういいかなって思って。両方知ってる人なんて数人だし。そのうちあっちもやめようかなと思ってる」