土曜日、午前中は学校でみんなと合同練習をする。宇井はライブ前なので欠席。

夕方Aquaに行く。

「ククク、紗良が働いてんじゃん。おつかれ」
「ヤバくない?わたし役に立ってんだよ!ねーミツくん」
「ええ、めっちゃ役に立ってますよ。俺も予想外です(笑)」

「ウィルのライブ観に来たの?」
「うん、ここんとこずっと文化祭のことで頭がいっぱいだったからちょっとリフレッシュがてら」
「いいね、楽しそう。私も楽器できればよかったな」

「クラスの出し物何するんだ?」
「たこ焼き、焼きそば、お好み焼きの店だって。先生が大阪出身でちょーノリノリなの」
「へー美味そうだな」

ウィルがバックヤードから出てきた。
「おつかれー」

「ごめん、今日の全体練習行けなくて」
「ああ、大丈夫。問題ないよ。形になってきたって先生が言ってくれた」
「そうか、よかった。あとは個人個人練習しないとね」

「響やウィルたちはクラスの出し物何するの?」
「うちはコスプレ写真館って言ってた。お客さんにコスプレしてもらって写真撮るんだけど、ディスプレ用に自分のコスプレ写真も撮らないといけないの。どうしよう、何も考えてない」