イッカに掛け持ちしたいならライブを観せろと言われ
その日に一条へメッセージを送った。

"話したいことあるけど会える?"
"わかった、今日Aquaに行く"

あの白河先生の彼女の一件から毎日怜くんが迎えに来てくれている。もう大丈夫だからと言っても聞いてくれない。

「あれから先生とは連絡とってないの?」
今日も紗良は暇つぶしに来ている。

「とってないよ。アレはアレで終わったことだし」
「先生別れたのかな?」
「たぶんそれはないと思う」

たとえ一時的にそうなったとしても結局またお互いを選ぶんじゃないかと。なんとなくそう思う。

幼馴染み、くされ縁、赤い糸・・・

幼馴染み・・怜くん。私の赤い糸を辿ると彼に行きつくのだろうか?

「おつかれ」

響が来た。あの合宿以来だっけ。

「おつかれ、わざわざ来てくれてありがとう。ペリエ?」
「うん」

ペリエの瓶を渡す。

「ごめん、ちょっと待ってね」

やりかけてた作業を終わらせ響の方へ行く。今日は客も少なめだった。

「大丈夫なのか?」

白河先生の彼女の件で心配された。
私が思ってる以上に周りは心配しているようで気が引ける。