確かに、リサは恐ろしいほどの美少女だ。

艶々の長い黒髪を後ろでひっつめてあるだけで、特にお洒落もしていないのにこれほど目立つのだから、半端ではない。

雪のように白い肌、折れそうに華奢な体、身長は160ぐらいだろうか。

恐らく黄金比か、それに近い顔立ちに、表情にはどこか憂いもあってミステリアスな雰囲気。

何もかも、私とは正反対だ。

私はというと、【ゴースト】のデミ・ムーア風のベリーショート、身長は173あり、マニッシュなルックスなのに、声は幼く、胸は成長しすぎたせいで、何もかもバランスが悪すぎる。

バレーボール選手っぽく見えても、チームプレーのスポーツは、かなり苦手だから、外見と中身もちぐはぐだ。

「そういえばね…」

リサは、麗しい容姿に相応しい綺麗な声で、

「私、あなたのこと知ってたの。ビジュアル的にも目立つけど、他の子たちは点稼ぎに躍起になってるのに、あなたはいつ見てもペアの人と一緒に居ないし、減点になることばかりしているのが、何となく不思議に見えて…」