規格外の美少女が、私の向かい側に座ったのだ。

「え…何かな…?」

つい凝視しすぎたせいか、目の前の美少女に小声で問われ、

「ううん、なんでもない!」

慌てて作り笑顔で答えると、少し寂しげに彼女も微笑んだ。


どうしよう…。

私は同級生なんて子供に思えて、これまで眼中になかったが、目の前の彼女は大人びていて、あまりにもどストライクである。

こんな気持ちになるのは、久しぶりだ。

あの頃、どうしようもないほど、先生のことを好きだったのに、親に日記を読まれてからは、罪悪感や、この先どうなるかという不安で慕情も打ち消されてしまったから…。