この学校へ来て、早くも二度目の春がやってきた。

課題をさっさと済ませようと図書室へ行ったが、ほぼ満席状態。

辛うじて誰も座っていない机が1台だけあったので、そこに座り、黙々と課題をこなしていたら、

「向かい側、座っていいですか?」

綺麗な声がして、

「どうぞ」

そう答えて顔を上げた時、私は息を呑んだ。