「……花菱さん、もしかしてご存知なかったですか?」 先生がそう小さく言ってくると、私は頷いた。 「なるほど……今お伝えしても遅いでしょうが、この翡翠高等学校は今年から共学になったんです。」 ……まず、その情報を知らない。 「それでも中々女子生徒は入学せず、花菱さんが最初の女子生徒なんですよ。」 そして、その事実は更に知らなかったもので。 頭に浮かぶのは、天さん。 そう、天さんが私を高校に通わす為に情報を隠していたとして考えられない。