葬式は無事終わった。
あちこちから泣いてる人の声が聞こえてきておばあちゃんはたくさんの人から愛されていたということが身に染みた。
来てくれた人達に挨拶をしているときさっきの彼を思い出した。
まだどこかにいるかもしれないと辺りを見渡したがそれらしき人物はいなかった。
「よぉ!優香ちゃんじゃないか!」
後ろから声をかけられ振り向くとおばあちゃんと仲良しだったおじさんがいた。
彼はおばあちゃんと同じく骨董品が好きでよくお互い集めた骨董品を見せあっていた。
「吉川のおじさん!来てくれてたんですね。」
「そりゃそうだよ。小夜子さんにはよくしてもらってたからね…」
少し寂しげに笑う。
しかしすぐいつもの笑顔に戻った。
「誰か探しているのかい?」
「そうなんです。お葬式の前に出会った男の子で青藍高校の制服着てた男の子なんですけど」
「…それって翔弥くんのことじゃないか?」
「おじさん知ってるの!?」
「ああ、小夜子さんが気に入っていた骨董品のお店があってね。そこの店主のお孫さんのはずだよ。」
そうだ。彼は自分のおじいちゃんと関わりがあったと言っていた。
「結構いい男だった気がするけど…まさか、優香ちゃん…」
にやにやしながら私を見る。
「ち、違うよ!さっきその男の子がなにか言いかけてたの!おばあちゃんのことでなにか言いたいことあったのかなって」
「…あー、なるほど。そうか。」
おじさんは小さな声で呟きながらなにか考えていた。
少しの間うーんと考えていたようだが決心したかのように顔を上げた。
「優香ちゃん。彼に会ってみたらいい。青藍高校の場所はわかるだろ?」
「うん。」
「彼に会えばわかるさ。私から言うことではないからね。」
そう意味深なことを言い彼は帰った。
おばあちゃんのことが一通り落ち着いたら会ってみよう。
きっとなにか重要なことがあるはず。
なにかおばあちゃんのことでなにかわかるかもというドキドキもあるが彼に会いに行くと考えるとさらにドキドキする。
「いやいや、まさか…」
そのときおばあちゃんの王子様の話を思い出した。
いつか現れる王子様…それが彼だったら。
彼の笑顔はとても優しかった。
すごく安心するような笑顔。
また会いたいと素直にそう思った。
あちこちから泣いてる人の声が聞こえてきておばあちゃんはたくさんの人から愛されていたということが身に染みた。
来てくれた人達に挨拶をしているときさっきの彼を思い出した。
まだどこかにいるかもしれないと辺りを見渡したがそれらしき人物はいなかった。
「よぉ!優香ちゃんじゃないか!」
後ろから声をかけられ振り向くとおばあちゃんと仲良しだったおじさんがいた。
彼はおばあちゃんと同じく骨董品が好きでよくお互い集めた骨董品を見せあっていた。
「吉川のおじさん!来てくれてたんですね。」
「そりゃそうだよ。小夜子さんにはよくしてもらってたからね…」
少し寂しげに笑う。
しかしすぐいつもの笑顔に戻った。
「誰か探しているのかい?」
「そうなんです。お葬式の前に出会った男の子で青藍高校の制服着てた男の子なんですけど」
「…それって翔弥くんのことじゃないか?」
「おじさん知ってるの!?」
「ああ、小夜子さんが気に入っていた骨董品のお店があってね。そこの店主のお孫さんのはずだよ。」
そうだ。彼は自分のおじいちゃんと関わりがあったと言っていた。
「結構いい男だった気がするけど…まさか、優香ちゃん…」
にやにやしながら私を見る。
「ち、違うよ!さっきその男の子がなにか言いかけてたの!おばあちゃんのことでなにか言いたいことあったのかなって」
「…あー、なるほど。そうか。」
おじさんは小さな声で呟きながらなにか考えていた。
少しの間うーんと考えていたようだが決心したかのように顔を上げた。
「優香ちゃん。彼に会ってみたらいい。青藍高校の場所はわかるだろ?」
「うん。」
「彼に会えばわかるさ。私から言うことではないからね。」
そう意味深なことを言い彼は帰った。
おばあちゃんのことが一通り落ち着いたら会ってみよう。
きっとなにか重要なことがあるはず。
なにかおばあちゃんのことでなにかわかるかもというドキドキもあるが彼に会いに行くと考えるとさらにドキドキする。
「いやいや、まさか…」
そのときおばあちゃんの王子様の話を思い出した。
いつか現れる王子様…それが彼だったら。
彼の笑顔はとても優しかった。
すごく安心するような笑顔。
また会いたいと素直にそう思った。