太陽の光のように優しく暖かい。

それが私のおばあちゃんだった。

おばあちゃんの部屋にいつもきれいな骨董品が並んでいて私はそれを見るのが大好きだった。

「優香も骨董品好きかい？」

「うん！きれいなものたくさん！」

「そうかい、そうかい。じゃあ優香が大人になったらおばあちゃんが1番お気に入りの骨董品をあげようね。」

「ほんと！？どれどれ！？」

「ここにはないよ。でもいつかちゃんとあげるよ。」

おばあちゃんは微笑んでいた。
まだ幼かった私は骨董品の本当の価値なんてわかっていなかったけどおばあちゃんが好きだからそんな単純な理由で好きだった。

「おばあちゃん私が骨董品もらえるくらい大きくなったら王子様も現れる？」

「そうだねぇ。きっと現れるよ。」

私の大人になる楽しみはおばあちゃんが口癖のように言っていた

『女の子はお姫様だからいつか王子様が現れる』

いつか私にも王子様が……

これは高校生になった今でも信じていて夢見ているお話。