真面目な鳩井の、キスが甘い。

 引くわけない。

 

「嬉しいよ」



 鳩井が私を求めてくれて、しかも私のためにその気持ちを押し殺そうとしてくれてたことが、凄く嬉しい。

 鳩井を知れば知るほど、



「大好きだよ」



 どんどん好きになる。

 愛おしくてたまらなくなる。

 

「もっとたくさん、たくさん言って。鳩井のこと、もっともっと奥深くまで、知りたい」
 


 鳩井は予想外だったのか、時間が止まったみたいに動かなくなってる。
 
 

「私、鳩井になら何されたって嫌じゃないよ」

 

 鳩井の体が、熱い。

 

「むしろ鳩井になら……して欲しいよ」


 
 私の体も、信じられないくらい熱い。



「……なにされたって……って」

 

 鳩井は少し泣きそうな、熱っぽい声をこぼれさせる。

 

「自分が何言ってるかわかってる?」

「……うん」

「……」



 そして鳩井が、眼鏡を外して机に置いた。

 細められた切れ長の目は熱っぽいまま私の目を絡め取り、下からうかがうように顔を傾け、近づける。


 そして

 ゆっくり、確かめるように唇を重ねた。



「……、」



 静かな夜に丁寧に重ねたそのキスは

 今までしたどのキスよりも、ドキドキ、ドキドキした。