真面目な鳩井の、キスが甘い。

「……!」



 鳩井の表情は、前髪に隠れてよく見えない。

 私の手を持つ手は、少し震えてる。
 
 

「二人きりになった瞬間からおかしくなりそうだったって言っても?風呂上りの波木さんに理性飛びそうになってたって言っても?」



 無理やり剥いだ鳩井の内側は、私の想像を超えていて

 

「さっきだって……怖がる波木さんが可愛くて欲情したって、言っても……?」



 ビックリして、声にならない。



「……引くでしょ」



 鳩井が自嘲気味に笑う。



「ごめん。波木さんがそばにいると、おかしくなる。前に癒されるって言ったけど、本当はそれだけじゃない。それ以上のことしたくなって普通じゃいられない。一回さわったらもう、たぶん、止められない。自分が自分じゃなくなりそうで怖い。だから……ごめん」



 また謝る鳩井がどうしようもなく愛おしく思えて、私はもう一度鳩井を抱きしめた。
 


「!」

「逆だよ、鳩井」