真面目な鳩井の、キスが甘い。

 私はごくりと喉を鳴らしてから、自分の体を隅々までチェックする。

 よし。

 元々撮影のために常にきれいにするようにしてるし。

 大丈夫だよね。うん。


 よぉーっし!

 いざ!いただいてもらおうじゃないか!!


 覚悟を決めた私はドキドキしながら洗面所を出て、リビングへ向かう。

 あれ?いない。

 廊下に出ると、二階の鳩井の部屋から明かりが漏れてることに気付く。


「……鳩井?」
 

 階段をあがってドアを開けると、鳩井がベッドをきれいに整えていたところで、鳩井はなんのけなしに振り向いた。


「お風呂いただきました~」


 目があった鳩井に、ヘラヘラ軽いノリで言ってみる。


「……」


 鳩井は私の姿をしっかり見てから、


「……うん」


 とだけ言って、またベッドメイクに戻る。