真面目な鳩井の、キスが甘い。

「あぁ、うん」

「可愛い~~~♡!お兄ちゃん可愛い!!てか変わんない!!」


 今の鳩井をそのまんま小さくした感じ!可愛い!!

 鳩井は照れてるのか、小さく「やめて」と言って私の隣に座った。


「ねね、ミニ鳩井もっと見たい!写真ある!?」

「あー…部屋にあると思う」

「部屋って、鳩井の部屋?」

「うん」

「見たい!!」

「いいよ。食べ終わったら」

「うんっ♡」


 わーい!ちっちゃい鳩井も鳩井の部屋も、すっごく楽しみ~!
 
 ルンルンでプリンの蓋を開けてスプーンを持つと、横から視線。


「?」


 見ると、プリンの蓋に手をかけて固まる鳩井がジーッと私を見ていた。
 

「っ、なに……?」


 お見舞いに来たくせに浮かれすぎでしょうか?
 

「…………夢かなって」

「えっ?」

「波木さんが家にいるなんて……まだ夢見てんのかな」


 鳩井はそう言ってメガネの下に指を入れて目をこすった。


 ……トスッ。

 私のハートに矢が刺さった。


 
 かっ、

 かわいい。



 『鍵のかかる密室で二人きりになったら100パー食われると思え』



「……逆だ」



 思わずぼやいた私に鳩井が「ん?」と無垢な目をする。
 

 
 ……鳩井は絶対食う側じゃない。

 食われる側だ。