真面目な鳩井の、キスが甘い。

「はーい、じゃあさっきの机に戻ってパートナーだと思う人の番号をホワイトボードに書いてくださーい!」


 言われた通り私たちはぞろぞろとさっきの席に戻り、ホワイトボードを手にする。



 ……どうしよう。

 わかんなかった。



 よく考えたら、鳩井の手を見たことは何度もあるけど、さわったことって、繋いだことってあんまりなかったかも。

 それでもなんとなくスラッとしてて意外と温度は高くて、ちょっと骨ばってる感じとか、繋ぐときの控えめな感じとか……この人かな?と思う人はいた。


 1番か……3番。

 やばい、わかんない。どっち?

 
「じゃあ答え合わせ行きましょー!」


 くっ、ここはやっぱり、1番!!

 
「それではみんなの番号と、みんなのホワイトボード一斉に~、オープン!」