真面目な鳩井の、キスが甘い。

「あ!ヒナちゃーん!」
 
「!」


 この声は……


「レナちゃん!」


 例のごとくお花を携えたレナちゃんが、フワフワニコニコでこちらに駆け寄ってくる。
 

「おはようございます~」

「おはよぉー♡!」


 今日も今日とて可愛いレナちゃんと熱いハグをする。

 レナちゃんも今日いるってことは、彼氏がいるってことなのかな!?


「……ん?」


 レナちゃんの後ろの、背の高い男子と目があった。


「え!?」


 その男子は私のよく知る、知りすぎてる男子だった。