「…………出る」

「え?」


 はー……と、諦めとも覚悟ともとれる息を小さく吐いた鳩井は、改めて言った。
 

「やっぱり出る。その……カップル特集」

「え!?出るって、えっと、私の彼氏として!?」

「……うん」


 えっ、

 えぇぇぇええーーー!?


「いっ、いいの!?」


 鳩井が私の目を見て頷いた。
 

 嬉しいけど!すっごく嬉しいけど!いいのかな!?


「あのっ、でも、全国紙で私の彼氏って紹介されちゃうよ!?」

「……うん」


 えええええーーーーー♡!!

 
「無理すんなよ鳩井」


 私が飛び上がって喜ぼうとするのを遮るように、晴翔が立ち上がって鳩井と向き合う。