そして用事を済ませて急いで教室に戻ると私の席に人だかりができていた。


まぁ、正確に言うと月城くんの席にだ。




「月城くーん!連絡先交換しなーい?」

「今日の放課後どっか遊びにいこーよー」

「一緒に帰ろー」




「み、澪ちゃん。


 この人だかりって」


「月城、顔いいからねー

 
 きっと明日はクラスの女子の半分パンダだ」


思わず澪ちゃんの言葉に笑ってしまう。


あっでもどうしよう、、、話しかけられない


うーんって一人で悩んでいると


「月城ー!俺灰谷爽!よろしく!でさー俺らで学校探検しよーぜ」


「よろしく。東条も待たせてごめんな?じゃあ行くか」


「あっうんっ


 灰谷くんありがとう!」


「おう!気にすんな!」


灰谷くん私が困っているのに気付くのすごいな


去年もたくさん助けてもらっちゃったなー


今年こそは自立しないと!


「えっとまずここが音楽室。


 合唱祭は2月にあるよ」


「去年合唱祭の時に人って書いて飲み込んでた人がいたんだよなぁ~


 誰だっけ?東条知ってる?」


「知ってるも何も私のことじゃんか!もうっ馬鹿にしてるの!?」


「ははっわりぃわりぃ」


「でここが美術室」


「でここが家庭科室」


よしっ灰谷くんに仕返しだ!


「そうだ月城くん!聞いてよー


 去年家庭科で刺しゅうをしたんだけど一人ぜんっぜんできない人がいて

 
 私が代わりにやってあげたんだよねー


 誰だっけなー」


「おい東条!そのことは秘密っていったじゃん!なにばらしてるんだよ!」


「お前ら仲いいんだな」


「うんまあね。去年灰谷君には色々助けてもらったしね


 そういえばお礼言ってなかった!ありがとう、灰谷君!」


「っべ、別に大したことしてねーよ」


「じゃあつぎいこー」


とはりきって一歩踏み出したら


あれっ床がないって階段だー!やばい落ちるっ、、、


「ふぅーお前ってドジなんだな。気をつけろよ」


「あ、ありがとう、、、」


「てかお前細すぎ。ちゃんと食べろよ」


「あ、うん」


月城くんのおかげで助かったけど心臓がどきどきいってる


まあそんくらいびっくりしたしね


そのあともいろいろ回って無事?学校探検終了しました!