「ていうわけで小陽は薫風の香る新学期に汗だくなわけ?」


「えへへ。ごめんごめん澪ちゃん」


「もう~しょうがないなー髪やったげる」


「ありがと!助かる!」


澪ちゃんは私と同じ中学出身でいっちばん仲のいい相手なんだー


「そういえば小陽、うちのクラスに転校生来るらしいよ」


「本当⁉うちの学校高1から高2にかけてクラス替えないからうれしい!女の子?」


「ううん。男の子」


「男の子かー女の子がよかったな」


「まぁ、小陽には灰谷くんがいるもんねー」


「だからそんなんじゃないんだって」


「ふぅーん。まぁいいや」


ガラガラッ


「はーいみんな席付けー」


「うちのクラスに転校生が来た。月城くんだ」


「月城煌です。隣町に住んでてチャリ通です。よろしくお願いします」


「じゃあ月城は”つ”だから東条の前の席なー。東条はいろいろ教えてやってくれ」


「はーい」


「ではこれでHRを終わる」


ガラガラ


「月城煌。よろしく」


「東条小陽です。よろしくね


 ごめんちょっと用事があって他クラスに行かないといけなくて、、、」


「わかった。じゃあ待ってるな」


「ありがとう!じゃあ急いで行ってくる」