気付くと真っ暗な場所にいた


私の周りには羽生ちゃんや星出さん、めいさん、虹叶くん、伸太郎くん、紺くん、そしてママとパパがいた


でも、みんな笑顔なのに、みんな私を見ていない


「ママっ!パパっ!」


大きな声でママとパパを呼んでも反応はなく、私からどんどん離れていく


「紺くんっ!!」


ママとパパが見えなくなると、私は大きな声で紺くんに向かって叫ぶ


でも、紺くんも反応せず、どんどん見えなくなっていく


「羽生ちゃんっ!星出さんっ!めいさんっ!」


「虹叶くんっ!伸太郎くんっ!」


誰を呼んでも、どれだけ大きな声を出しても、誰も振り向かずに消えていく


みんながいなくなると、私は暗闇で一人泣く


「また、一人」

「一人はもう……嫌…なのに」

「ママ、パパ、紺くん、みんな、」













「いなく、ならないで」