紺くんは私を保健室まで連れて行くと「何も気にしなくていいからゆっくり休んで」と言い残して教室に戻った


私はベッドに寝るとすぐに睡魔に引き寄せられて目を閉じた


でも、寝る度に内容の違う悪い夢を見て、結局、何度も目が覚めて、また寝て、の繰り返しでほとんど眠れなかった



次に目が覚めると紺くんがベッドの横に立っていた


「ずっとうなされてたけど、あんまり寝れなかった?」

「はい、あんまり眠れなかったです…。」

「じゃ、早く寮戻って休も」

「はい…!」

差し出されている紺くんの手を取って寮に戻る

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次の日



今日はあんまり眠れなかった上に、朝から少しだるさがあったけれど、昨日授業に出れなかったので、今日は授業をしっかりと受けた


幸い、今日は動くような授業はあんまり無かったけど、休み時間は紺くんに心配を掛けないように違うことを考えて気を紛らわしていた


「初、体調悪い?」

「……」

「初ー?」

「あ、ごめんなさい…!考え事をしてて気付きませんでした…」

ピタッ

紺くんが私のおでこにおでこをくっつける

「やっぱり。」

「せんせー、初が体調悪そうなので早退します」

近くにいた先生に紺くんはそう言って、立ち上がる

私も立とうとすると、ふらついて、倒れてかけたところを紺くんが支えてくれる

私はそのまま紺くんにおんぶされて寮まで行った