「その大冴が行く前に色々あったみたいって感じたのは何で?」
「……言っていいのかな」
「いいよ、私も心配だし、お願い」
「教室に行ったらいなくて、保健室かなと思って行ってみたら……泣いてて」
「菜摘が?」
「うん」
「で、更衣室に連れていくときに大橋に会ったら和田の事知ってるみたいで、元カレと何かあったと俺は思うんだけど、女の事とか元カレとかはよくわかんなくて……」
「別れた原因とかはいくら聞いても話してくれなかったの」
「大橋もほんとやっかいだな」
「瞬くんも知ってるの?」
「昔一緒に習ってたんだよ、兄妹そろって性格悪っ」
「お兄さんがいるのね」
「大冴は部活の先輩になるから何も言えないし妹は大冴の事が好きでしつこいしな」
「ひどいね」
「まあ和田の本当のことはわからないからな」
「でも、菜摘が大冴さんの前で泣いたのなら、気を許したんだと思うし、構って欲しいのかもね」
「構う?」
「喋って欲しいんだよ、大冴に、この前冷たくされたって落ち込んでた」
「あー、そうね」
いつだ……あっ、西といた時か



