嬉しそうに少し跳ねながら少し前を歩く
「ねえ、何か買う本決めてるの?」
「まあ、1冊は発売日だから買うかな、後は色々見たくて」
「私も買おうかな~」
「図書室の本は?」
「読んだから返したよ」
「続きは?」
「ふふっ、今度野村くんが当番の時に借りようかな~って……次はいつ?」
「……火曜日の昼かな」
「りょーかい!(笑)」
クルリと振り向いて笑う
大冴は菜摘の腕を引っ張った。
「何?」
「後ろ向いて歩いてたら前の人にぶつかるだろ」
「……ごめんなさい」
菜摘は引っ張られた腕を触った。
「悪い……痛かった?俺加減出来なくて」
「ううん、大丈夫だよ」
今度は大冴の横を歩いた。
びっくりしたけど、なんとなく嬉しくて...
顔が赤くなっているのは内緒だった。



