「大冴はそんな性格じゃないじゃん、静かにしていたいタイプ、そもそも伝言を俺に頼むのは違うだろ、直接言えよな」
「でも、菜摘も本読み出したら静かだよ、付き合ってみなきゃわからないよ、私達みたいにね(笑)」
「菜穂〜優しい、癒して、疲れた」
「はいはい(笑)」
しばらくしてキャーとまた声がした。
「また連絡きたのかな」
「さぁ」
瞬弥は大冴のSNSを開いて菜穂にみせた。
「やるな」
「うん(笑)」
「俺らは俺らのペースでこれからもよろしく」
「もちろん、こちらこそ」
菜穂から優しいキスをした。
大冴くんのSNSが更新されたのだ。
賞状を持った写真だった。
本当に優勝してる〜
優勝して嬉しかった気持ちと周りの人への感謝、最後には……えっ……
自分は周りの事もあまり気にせずマイペースに今まで生活してきた
そこにド直球で入ってくる人が現れた
初めはとまどったが自分にはない明るさと、人想いな所に自分の固い心が溶けていくような不思議な感覚が芽生え始めた
意外と泣き虫だし(笑)
横顔が美しい人です、明日帰ったらきっと付き合って1日目になると思う、待たせてごめんなN
菜摘はボロボロと涙が出てきた。
大冴くん、大冴くん……大好き



